美容室で長くお客様の髪を見ていると、
「昔より髪が減った気がする」
と相談されることがあります。
でも実際には、
本数だけの問題とは限らない
んですよね。
髪が細くなった。
トップが立ち上がりにくくなった。
分け目が広く見える。
以前と同じ髪型なのに、なんとなくボリュームが出ない。
こうした変化が重なることで、
「髪が薄くなった」
と感じることがあります。
50代になると髪の「太さ」が変わることがあります
若い頃と比べて、
「一本一本の髪が細くなった気がする」
という方はいます。
髪の本数が大きく変わっていなくても、一本一本が細くなると、全体のボリュームは少なく見えます。
たとえば同じ本数でも、
太い髪が100本ある状態と、
細い髪が100本ある状態では、
見た目の密度は違います。
だから、
髪が減ったように見えても、実は髪の太さが変わっている
こともあります。
分け目が広くなったように見えることもあります
「最近、分け目の地肌が見える」
という相談もあります。
分け目は、
髪が細くなる。
根元が立ち上がらなくなる。
いつも同じ場所で分ける。
などが重なると、以前より目立って見えることがあります。
特に照明の下や写真で、
「こんなに地肌見えてた?」
と急に気づく人もいます。
でも、
分け目が見える=すぐ薄毛
とは限りません。
髪の生え方やボリュームの出方もかなり関係します。
トップがぺたんこになると薄く見えやすい
50代以降のお客様で多いのが、
「トップがふんわりしない」
という悩みです。
根元が寝てしまうと、頭頂部の形が平らに見えます。
すると、
横は広がるのにトップはぺたんこ。
という状態になりやすく、
実際の髪の量以上に薄く見えることがあります。
私は薄毛の相談をされたとき、
髪の本数だけではなく、
どこにボリュームが出ていて、どこがつぶれているのか
も見ます。
白髪が増えると地肌が気になることもあります
白髪が増えてくると、髪色と地肌の見え方も変わります。
特に分け目や生え際は、
白髪。
地肌。
染めた部分。
の色の差によって、目立ち方が変わります。
なので、
「薄くなったと思っていたけど、白髪が伸びてきたことで余計にそう見えていた」
ということもあります。
髪の量だけではなく、カラーも見え方に関係します。
髪型が今の髪に合わなくなっていることもあります
これは美容師として結構感じるところです。
何年も同じ髪型をしていて、
昔は問題なかった。
でも最近なんとなく決まらない。
ということがあります。
髪は変わっているのに、
髪型だけが昔と同じ。
すると、以前は出ていたボリュームが出なくなったり、分け目が強調されたりすることがあります。
だから私は、
髪が薄くなったから短くする
とすぐ決めるのではなく、
今の髪に合うバランスになっているか
を先に見ます。
短くすれば必ずボリュームが出るわけではありません
「薄くなったらショートにした方がいいですか?」
と言われることもあります。
短くすると髪の重さが減るので、根元が立ち上がりやすくなる人はいます。
でも、
全員が短くすればふんわりするわけではありません。
髪質。
生え方。
クセ。
頭の形。
つむじ。
によっても変わります。
長さを変える前に、
どこがぺたんこに見えているのか
を見ることが大事です。
カラーや縮毛矯正の履歴も一緒に見ます
髪が細くなったと感じる方でも、
カラー。
縮毛矯正。
過去のブリーチ。
毎日のアイロン。
など、いろいろな施術履歴があります。
髪の表面が傷んで切れやすくなっていると、毛先の厚みが減って、全体が少なく見えることもあります。
なので、
抜け毛なのか、切れ毛なのか、髪そのものが細くなっているのか
は、できるだけ分けて考えます。
頭皮だけの問題とは限りません
髪は体の中で作られます。
だから、
食事。
睡眠。
体調。
ストレス。
年齢による変化。
なども無関係ではありません。
ただし、美容師が病気や薄毛の原因を診断することはできません。
急に抜け毛が増えた。
一部分だけ髪が抜けた。
頭皮に強い赤みやかゆみがある。
これまでと明らかに違う変化がある。
という場合は、皮膚科など医療機関へ相談した方がいいこともあります。
「薄くなった気がする」は気のせいで終わらせなくていい
私は、
「年齢だから仕方ないですよ」
で終わらせたくないと思っています。
年齢による変化はあります。
でも、
カットで見え方を変えられること。
分け目を変えるだけで変わること。
乾かし方でトップが立ち上がること。
カラーの明るさで地肌が目立ちにくくなること。
部分ウィッグを使った方が楽になること。
いろいろあります。
全部を一度にする必要はありません。
薄毛対策は「何かを足す」だけではありません
薄毛が気になり始めると、
育毛剤。
シャンプー。
頭皮美容液。
サプリメント。
いろいろ試したくなると思います。
もちろん必要なものもあります。
でも私は、
まず今の髪を見て、
本当に何が困っているのか
を整理したいです。
髪が減ったのか。
細くなったのか。
トップがつぶれているのか。
分け目が目立っているのか。
髪型が合わなくなったのか。
原因が違えば、することも変わります。
50代からは「増やす」だけではなく「見せ方」も考える
髪の悩みというと、
「どうやったら増やせますか?」
という話になりがちです。
でも美容室でできることは、
髪を増やすことではありません。
今ある髪をどう扱うか。
どこにボリュームを作るか。
どこを見せないか。
どこを軽くするか。
どこを残すか。
こういう見せ方を整えることです。
それだけでも、印象が変わることがあります。
部分ウィッグという選択肢もあります
トップや分け目のボリュームが気になってきたとき、
カットやスタイリングだけでは難しいこともあります。
その場合は、
部分ウィッグ
という選択肢もあります。
ウィッグというと、
「かなり薄くなってから使うもの」
と思われることがありますが、そうとは限りません。
毎朝トップを頑張って立ち上げるより、
必要なところだけ自然にボリュームを足した方が楽な人もいます。
これも、
必要になってから考えればいいと思っています。
まずは今の髪がどう変わったのかを知るところから
50代になって、
「髪が薄くなった気がする」
と思ったら、
いきなり何かを買ったり、大きく髪型を変えたりする前に、
一度今の髪を見てみてください。
昔より細くなったのか。
分け目が変わったのか。
トップが立ち上がらなくなったのか。
白髪によって地肌が目立っているのか。
毛先が薄くなったのか。
ここが分かるだけでも、考え方はかなり変わります。
福岡市東区香椎で、
「最近、髪が薄くなった気がする」
「分け目が目立つようになった」
「トップのボリュームが出なくなった」
「ウィッグを使うほどなのか分からない」
という方は、美容室で相談してみてください。
ACRO HAIRでは、すぐに何かを増やしたり勧めたりするのではなく、今の髪の状態と一番困っていることを確認しながら、その方に合う方法を一緒に考えます。